2024年11月10日(日)~30日(土)
山内龍雄芸術館
山内龍雄芸術館の四年ぶりの企画展として小形香代子展を開催しました。
山内龍雄芸術館の前身ギャラリー・タイムの時代も併せて小形香代子展は五回目の開催となりまでした。
今回はモノタイプ(一点もの)とリトグラフの版画作品を展示しました。
小形香代子展 好きをたずねる
2020年1月25日(土)~3月8日(日)
山内龍雄芸術館
今展では、画家 山内龍雄(1950-2013)の描いた油彩画の大作をご紹介しました。
山内にとって初めての大きな会場での個展(1990年)に発表された削りの技法で描かれた最初の大作から、
山内芸術の到達点と言える「無」の大作など、初期から晩年まで、厳選した点数で大作を展示しました。
山内龍雄
大作展
2019年9月27日(金)~12月15日(日)
山内龍雄芸術館
今展では、画家 山口秀夫の作品をご紹介しました。
山口秀夫は1927年、新潟県高田(現在の上越市)の油紙を作る家に生まれました。紙に囲まれて育ち子供のころより絵を描いていました。
20代の初めに上京し、看板製作の仕事を始めました。仕事をしながら、定年するまで毎日自分の絵を描き続け、
定年以降も個人で看板の仕事を請け負いながら自分の制作を毎日続けてきました。
その作品の多くは小さな紙に密に描かれた抽象表現です。
2017年夏に画家本人より当芸術館に寄贈された作品の一部だけで3000点を越えており、
91年の生涯を通しては、実に多くの作品を作ってこられました。
その作品群はすべて異なるアイデアで描かれており、点数とともに、そのイメージの豊かさに驚かされます。
今年の4月、ご家族より連絡をいただき、入院中の画家を訪ねました。
画家は見舞いの私達を冗談で笑わせてくださいました。思えばいつもいつも笑顔の方でした。
そして病室でも絵を描き続けておられました。
5月9日、91年の生涯を閉じられた画家 山口秀夫。
今展は、芸術館として選ばせていただいた山口秀夫作品の一部を皆さまにご紹介しました。
画家の残した作品のイメージの豊かさ、深さ、軽やかさ、ユーモア。
展覧会の初日は山口秀夫の誕生日。
4月に病室で画家に「9月に展覧会をするので、92歳の誕生会をしましょう!」と伝えたら、笑顔で来られる約束をしてくださいました。
画家は不在ですが、当日は作品を囲んでささやかなお茶会を開催しました。
山口秀夫
繪一義
2019年4月6日(土)~5月26日(日)
山内龍雄芸術館
山内龍雄芸術館は、この春開館三周年。
開館以来、多くの方との出会いがあり、お話の中で感動がありました。
これからも、より多くの人たちにこの芸術館を知っていただき、お越しいただい
た方の心の中に人生の思い出として残るような、そんな味わい深い存在で
ありたいと願っています。
今展では、山内龍雄芸術館のコレクションを展覧いたしました。
芸術館のコレクションの中心になっている山内龍雄作品のほか、芸術館を開館
してからの三年間で新しく所蔵した作品を中心に展示いたしました。
開館してから出会った井深達朗さんの光を見ているような心持になる素描作品群。
現在91歳で毎日欠かさず絵を描き続けている山口秀夫さんの柔軟な発想と豊か
な感性の作品。(展示作品は一昨年、芸術館に寄贈くださったものです。)
来年5月に芸術館で個展開催予定の鴨下葉子さんの、張り詰めた緊張感がある
80年代に制作された油彩画。
気鋭の美術家 若木くるみさんが昨年、富山美術
館で発表した作品や、芸術館の須藤をモデルに制作した木版画。今展では若木
くるみの参考作品としてピカソも展示。
そのほか、芸術館をいつも応援してくださる陶芸家 住吉孝行さんの漆喰シーサー。
画家 野間祥子さんの瓢箪画と中一平太さんの瓢箪作品群。
一昨年に芸術館で
個展開催していただいた画家・版画家の小形香代子さんのモノタイプ版画作品。
山内作品のヨーロッパ展では大変お世話になった画家 マンフレッド・マクラさんの
作品。
芸術館のお店ヤマドリ店長が大ファンの画家 田端麻子さんの立体作品。
10年前に山内龍雄と旅をしたワタリドリ計画の手彩色絵葉書や、その道東の旅で
着想を得て描いた麻生知子の油彩画。
芸術館の助言者でもある画家 武内明子
のドローイング。
芸術館が縁になり所蔵した作品を多く展示いたしました。
ぜひ皆様に知っていただきたい作家の作品です。
芸術館の三周年を作品たちと一緒に楽しんでいただきました。
山内龍雄芸術館 開館三周年記念
知らせたい作家展
2019年1月11日(金)~2月25日(月)
山内龍雄芸術館
山内龍雄の描いた「人」の画のみを展示しました。
終生「自分の足下を描く」ことに徹した山内にとって、家族、近所の人々、友人は
重要な題材でした。
初期(二十代)の山内は人物を題材に多くの絵を描いていました。それは写生でもあり、同時に自分の作品世界を探求する旅のようなものでした。
残念ながら、この頃の作品は、山内が当時、仮住まいをしていたアパートの火事により多くを焼失しています。
その後、三十代では作品が徐々に抽象化していきます。
山内は1990年(40歳)に、山内の代表的な作品群である「無」の作品の第一号を
描きました。「無」は山内芸術の到達点と言えるものです。
その後も、「自分の足下を描く」ことを貫いた山内は度々人物の題材にも取り組みます。
それは、ただの写生では無く、一度「無」に到達した山内のさらなる芸術への挑戦のように見えます。
今展は、山内作品全体としては数が少ない「人」の作品を、初期から晩年まで
展示するという大変珍しい機会となりました。
限定した題材だからこそ見えやすい、初期から晩年までの変化、とくに初期作品の
山内の絵画への熱い想いから、晩年の山内芸術の中での人の表現までをご高覧いただきました。
山内龍雄《人の画》2019年1月11日‐2月25日
2018年11月2日(金)-30月(金)
山内龍雄芸術館
山内龍雄の紙に描れた仕事を紹介しました。
初期から晩年までの水彩画、鉛筆木炭の素描、コラージュ等を展示。
山内は紙で実に多彩な表現を行いました。
数年がかりの削りの作業によって完成される油彩画と違い、比較的短時間でできる
紙による仕事は、山内が楽しみながら制作を行ったものが多いです。
紙の仕事は油彩画を展開させるための実験であったり、素材の実験であったり、
山内の張り詰めた制作活動の息抜きのようなものでもありました。
そんな紙の仕事には、 山内の息づかいが感じ取れます。
今展では1993年から2012年までの作品を展覧いたしました。
代表作の「老賢者と少年」を完成させた翌年1993年、山内は制作に行き詰り、
スランプの時期がありました。そんな時期でも続けたのが紙の仕事であり、また
スランプを脱却するのにも紙の仕事が役立ったようです。
その後の約20年間の紙の仕事は非常に充実しています。技法は「ミクストメディア」
と呼ばれる混合技法(数種類の素材を組合わせて使用した技法)で行われることが多く、
作品の調子も油彩画に近い表現のものから、とても軽やかな表現まで様々です。
芸術館としては珍しく作品点数をかなり増やしての展示を試みました。
《山内龍雄|紙の仕事》展チラシ
2018年9月1日(土)-30月(日)
山内龍雄芸術館
作品《老賢者と少年》は、山内龍雄の代表作です。
山内龍雄芸術館では、2016年春の開館記念展以来の展示となりました。
今展では、この《老賢者と少年》を中心に、その前後の数年間に制作された作品を
展示しました。
《老賢者と少年》を観る展チラシ
2018年4月8日(日)-7月16月(月・海の日)
山内龍雄芸術館
開館二周年となる今展で、山内龍雄芸術の到達点とも言える「無」の世界をご紹介しました。
油彩画、ドローイングで描かれた「無」の世界。
平面的なものでありながら、画面の奥へ奥へ広がる無限の空間を感じることができる作品群。
山内龍雄芸術館 開館二周年展
山内龍雄《無》の世界 チラシ
2018年1月12日(金)-2月4月(日)
山内龍雄芸術館
芸術館は、多くの人の支えによって運営
していますが、その中には自身も制作を行う人が多くいます。
山内龍雄を中心に広がる制作者とその作品。
今展では、芸術館が所蔵しているそれらの作品の一部をご紹
介しました。絵画、版画、立体、陶、写真。さまざまな表現。
また、山内龍雄と長年《画家と画商の二人三脚》をしてきた
須藤一實の「山内とっておきコレクション」も展示しました。
山内龍雄芸術館コレクション展チラシ
彫刻は越川律
2017年11月3日(金)-12月10月(日)
山内龍雄芸術館
小形香代子さんは芸術館を運営するギャラリー・タイムが京橋に あったころ、
2010年から3回ほどご紹介した作家です。
芸術館になってからは初めての小形作品のご紹介となりました。
100号の大作、リトグラフ、モノタイプの版画作品など、 充実の展覧会となりました。
小形香代子紹介ページ
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同時開催の山内龍雄展は、芸術館の小展示室にて展示。
山内龍雄の油彩小品をご紹介しました。
小形香代子
《ヒントは得られる》
コラグラフ
2017年9月15日(金)-10月23月(月)
山内龍雄芸術館
山内龍雄が描いた題材の中に「闇」があります。それは、山内が制作していた
北海道厚岸町上尾幌の家をとりまく実際の闇であったろうし、
(そこは夜になると完全な闇が訪れる土地でした)精神的な闇であったとも思われます。
「俺はあの世とこの世を行ったり来たりしているんだよ」
と常々言っていた山内。
山内に見えていたものは一体何であったのでしょうか。
今展では、山内の描いた様々な闇(真っ黒な画面の闇もあり、真っ白な画面の闇もありました)
を通し、山内の抱えていた「闇の世界」を探ります。
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また、山内龍雄芸術館として初めて山内以外の画家のご紹介をしました。
山口秀夫さん紹介ページ(ギャラリー・タイムのサイトへ)
2017年9月に90歳になられた山口秀夫さんは、若いころから多くの作品を描いてきました。
生活のために看板文字を書く傍らで描き続けられた作品は膨大な点数であり、
その多くを2017年夏、山内龍雄芸術館に寄贈していただきました。
今展は、山口秀夫の長い画業の中から、ほんの一部を紹介いたします。
山内龍雄 黒の闇・白の闇
山口秀夫展
今回初めて葉書形式の案内状にしました
2017年4月21日(金)~7月17日(月・祝)
山内龍雄芸術館
山内龍雄芸術館は、画家山内龍雄(1950ー2013)の作品を紹介し、
後世に保存することを目的に、山内を約30年応援してきた画商の
須藤一實によって 2016年4月に神奈川県藤沢市に開館しました。
開館してからこの一年間、多くの方に山内龍雄作品を観ていただ
き、来館者それぞれの反応を見て、山内作品の重要性を芸術館と
しても再確認いたしました。「山内作品を後世に残す」という目標
のもと、今後も山内作品を様々な形で紹介いたします。
開館一周年となった今展では、山内龍雄という人物に迫った内容で
展覧しました。初期から晩年までの山内を理解する上で重要と
思われる作品のほか、その作品世界へ入る糸口となるような書簡
や文章、写真などの資料を紹介しました。
山内龍雄芸術館
開館一周年記念展チラシ
チラシの作品は「私的空間」
2017年1月15日(日)~3月31日(金)
山内龍雄芸術館
山内龍雄は、北海道の東部厚岸町上尾幌で生まれ、生涯のほとんどをその地で送りました。
山内の家は山内の父が開拓で入った土地に父自らの手で建てられ、その家の屋根裏部屋が山内のアトリエでした。
山内は自作について、すべて「自分の足許」を描いていると語
っていました。それは借り物の題材ではなく、自分と自分の周りの世界を描いているということです。
今展では、画家の周りの世界、すなわち、上尾幌の、山内にとっての宇宙であった家や自然を題材として描かれた作品を中心に紹介しました。
山内龍雄芸術館-不変の存在-画家の描いた上尾幌-チラシ
チラシの作品は「象徴」
2016年9月3日(土)~12月24日(土)
山内龍雄芸術館
山内龍雄の初期から中期までの、具象から抽象へ変化していく道のりを紹介しました。
山内が「キャンヴァスに彫刻している」と語った独自の技法、キャンヴァスを
数ヶ月から数年かけて削り込んでいく方法によって描かれた画は、1984年
から始まります。はじめキャンヴァス上にあった形はだんだんと簡略化され
ていき、90年代には完全に「無」の世界を作り上げました。
本展では、削りの時代以前の最初期の具象作品から、「無」に到達した作品
そしてその後の展開までを展示しました。
山内作品すべてに一貫していることは、常に自分の足許(あしもと)を描いているとい
うことでした。それは借り物の題材ではなく、自分自身と、山内が暮らした
上尾幌の家やその周りの世界を描いているということです。
約15点の作品を通して、山内の歩んだ道のりを巡る内容でした。
山内龍雄芸術館 -形の道のり-チラシ
チラシの作品は「不変の存在」
2016年4月16日(土)~7月31日(日)
山内龍雄芸術館
山内龍雄芸術館、開館記念の展覧会。
山内の代表作「老賢者と少年」や、山内と須藤の出会いの作品「一輪車を持てる人」など12点を展示しました。
山内作品が最高の状態で観られるよう、点数を厳選し、厳しい山内作品の空間をつくりました。
期間中は、レクチャー付き鑑賞会などのイベントも開催しました。
山歌龍雄芸術館 開館記念展のポスター
写真中央の作品は、代表作「老賢者と少年」です
2015年10月31日‐2016年1月17日
東御市立梅野記念絵画館(長野県)
日本の公立美術館での初めての展覧会でした。
広い空間の中、S80号(145.5×145.5㎝)の作品をはじめ、
作品50点と、手紙や画家の作品メモなどを展示しました。
東御市梅野記念絵画館
山内龍雄展会場
2009年10月-2014年12月
東京都中央区京橋2丁目
ギャラリー・タイムは2009年-2014年、
京橋に山内龍雄常設スペースを開いていました。
この五年間は、山内龍雄の新作を中心に展示をしていました。
京橋のギャラリー・タイム
京橋での最後の山内龍雄展(2014年12月)
2014年4月17日‐8月31日
軽井沢現代美術館(長野県)
日本の美術館での初めての展覧会でした。
代表作の「老賢者と少年」を含む30点を展示しました。
軽井沢現代美術館
山内龍雄展会場
2009年2月9日-3月29日
学学文創志業大楼(台湾・台北市)
台湾で山内龍雄展を開催しました。
会期中はたくさんのメディアに取り上げられ
山内作品は「日本の精神そのもの」と評されました。
学学文創志業大楼
山内龍雄展会場
2008年10月2日-11月16日
芸術家協会(ドイツ・インゴルスタット)
オーストリア・グラーツのミューワ美術館での展示が
評判を呼び、開催することとなった展覧会。
「描かれた哲学」「日本発の新しい絵画様式の誕生」
と、地元の新聞に称賛されました。
芸術家協会(ドイツ・インゴルスタット)
YAMAUCHI Tatsuo:Out of Sight
展示看板の前の山内(右)と須藤(左)
2008年2月29日-9月
ミューワ美術館(オーストリア・グラーツ)
前年、オーストリア・ウィーンでの個展に
ミューワ美術館館長が訪れたことがきっかけで
開催が決まった展覧会。
会期は3か月の予定でしたが、評判になり、
6ヶ月に延長されました。
ミューワ美術館(オーストリア・グラーツ)
YAMAUCHI TATSUO "SHINNBILD-SEEL-WEG"会場
2007年4月27日-5月26日
アートマークギャラリー(オーストリア・ウィーン)
オーストリア在住の日本人が日本の雑誌《月刊ギャラリー》を
定期購読していて、その中で見つけた山内龍雄の作品写真を
地元の画家に見せたことがきっかけで開催が決まった展覧会。
ウィーンのアートフェアでも山内龍雄が紹介されたことにより
会期中はたくさんの人が来ました。
地元の新聞でも大きく取り上げられました。
アートマークギャラリー(オーストリア・ウィーン)
YAMAUCHI Tatsuo "SHINNBILD-SEEL WEG"会場
〒251-0056 神奈川県藤沢市羽鳥5-8-31 ギャラリー・タイム | 山内龍雄芸術館
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